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Zakzakによると、国会では2010年からの「サマータイム(夏時間)」導入の機運が高まっているが、これに猛反発しているのが日本睡眠学会。「睡眠障害」への悪影響が心配されるからだ。一体、何が“危険なサマータイム”なのか。
いま超党派議員によって法案が準備されているサマータイムとは、『毎年3月の最終日曜日に時計の針を1時間進め、10月の最終日曜日に元に戻す』というもの。早寝早起きして明るい時間帯を有効に使うことで照明や冷暖房の省エネ(温暖化対策)になり、早く帰れるので痴漢などの犯罪も減り、加えてレジャー消費も増えバンバンザイ、という目算だ。
【懸念される交通事故、うつ病増加】
しかし、世の中そんなに甘くない。日本睡眠学会をはじめ多くの専門医が懸念するのは、時間のズレから生じる睡眠障害の増加。その睡眠の質の低下により交通事故が増え、作業効率も低下。さらには、うつ病や心臓病などの発症にもつながり医療費が増大。
学会はサマータイムが導入された場合、経済損失が約1200億円というトホホの試算を弾き出している。
【潜在患者一気に表面化】
「とくに増大が懸念されるのは体内時計のリズムの乱れが原因で起こる概日リズム睡眠障害」と話すのは、スリープ&ストレスクリニック(東京・大崎)の林田健一院長。この睡眠障害は、睡眠時間帯が遅くなったまま固定化(睡眠相後退症候群)したり、睡眠の時間帯が少しずつ遅くなる(非24時間睡眠・覚醒症候群)。眠れない不眠症とは異なり、眠れるが遅い時間帯でないと寝付けない病気。1時間早く起きることになれば当然、朝寝坊や睡眠不足で体調不良を訴える人が続出。サマータイム導入で、隠れていた潜在患者が一気に表面化するわけだ。
【予防策はあるのか】
先進国で導入していないのは日本だけだが、そのリスクの違いは睡眠事情にある。「22時以降の就寝が8割を超える日本人の平均睡眠時間は欧米に比べて1時間も短い。ギリギリの睡眠時間の中で、さらに1時間の差は大きい。時差ボケと同じで個人差はあるが、かなりドロップアウトする人が出てくるはず」
今国会で法案が通れば、実施は2年後。それまでに1時間のズレでもびくともしない睡眠習慣の改善や予防法をいまから事前に身につけておくことが大切だ(別表参照)。
「睡眠の劣化は血圧や心拍のリズムを狂わせ、ストレスを蓄積させる。質の高い睡眠の確保は健康の大前提」と林田院長。吉と出るか凶とでるか、サマータイム導入の影響。自分の睡眠習慣を見直しておこう。
【睡眠を整える七か条】
1)朝起きたら日光をしっかり浴びる
2)寝る前は強い光を浴びない
3)寝る前は激しい運動は控える
4)寝る前のカフェイン摂取や大食いは避ける
5)土日や休日に寝ダメをしない
6)昼寝は20分以上しない
7)夜更かししても朝は決まった時間に起きる
自己管理がしづらくなるなー、今でも既に朝起きるのがつらいのに。
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_06/t2008061835_all.html
